コスパ抜群のエレキベース(1~5万円ジャズベース編)

こんにちは、ベーシストのjophoneです。今回はこれからエレキベースを始める方またはサブでもう1本持っておきたい方におススメのコスパに優れたエレキベースをジャズベースに絞って紹介していきます。
またそれぞれのベースの特徴についても同時に詳しく解説していきます。

そもそもジャズベースとは?

ジャズベース(Jass Bass)はフェンダー(Fender)社が1960年に発売したエレクトリックベースのモデル名で、今ではこのスタイルを指す「カテゴリ名」としても使用されています。
実はその前1951年にもプレシジョンベース(P-Bass)がすでに発売されておりましたが、
演奏性の向上を目的に後発で作られたのがこのジャズベースです。
弾きにくいから作ったということですね(‘ω’)

ジャズベースタイプはなぜ弾きやすいと言われてる?

楽器店やベーシストの方からジャズベースの方がいいよなんて言われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その所以を以下にまとめてみましたのでご参考までに(▶をクリックで詳細)

スリムなネックシェイプ

ネックの幅がプレシジョンベースタイプが約41.3mmなのに対してジャズベースタイプは約38mmと   なっているため、小柄な方や手の小さい方からも絶大な人気を得ているモデルとなっています。

音の分離が良く、表現しやすい
  • ピックアップが2基(フロントとリア)搭載されておりトーンの調整幅が広い
  • 各ピックアップのボリュームをブレンドすることで自分好みの音を作れる
  • スラップ奏法やソロ演奏などで音が抜けやすく、表現が豊か
ボディバランスと形状
  • ジャズベースは体にフィットするボディ形状で、演奏中でも安定しやすい
  • 重量バランスも良好(個体差はありますが平均的に他モデルと比べても良好)
  • ヘッド落ちが起きにくい(ボディが軽すぎて立って構えると徐々に本体が横向きになる現象)
  • ストラップ使用時も座って弾く場合も自然なポジションを保てる
音のキャラクター
  • 明るく抜けるトーンで、どんなジャンルでも扱いやすい
  • ロック、ファンク、ジャズ、ポップス、フュージョンにマッチ
  • 弾いていて「気持ち良い音」が出しやすい

新品と中古ならどっちがいい?

色々検索をしていると同じメーカーの物で中古のベースが販売されてることはよくあります。
新品で買うのか中古で買うのかは、予算や目的、リスクの許容度合いで変わってきます。
それぞれのメリット・デメリットを以下にまとめてみましたのでご参考までに。

新品ベースのメリット・デメリット

メリット
  • 100%の状態で手元に届く(キズやパーツの劣化がない。ネックの反りなども基本的に問題なし)
  • メーカー保証が付いている(約1年~)
  • 色やモデル、在庫が豊富で納得した1本が選べる
  • 出荷前にある程度のメンテナンスがされている
デメリット
  • 中古の同機種に比べて価格が1~2万円以上高いことが多い
  • 「育てる感」が薄め (木材の変化やパーツの味がない)

中古ベースのメリット・デメリット

メリット
  • 安い!!(新品の5~7割の価格で入手できることが多い)
  • 掘り出し物がある(状態によっては低価格で当たり個体が手に入る可能性あり)
  • エイジング済み(木材が鳴っている個体もあり、サウンドが馴染んでいることがある)
デメリット
  • 状態にばらつきあり(ネックの反り・電装系のトラブル・パーツ交換歴など要注意)
  • 保証がない場合が多い (保証が付いていても短期 ~6か月等が多め)
  • メンテナンス前提 (買ってすぐにメンテナンスが必要な場合がある 弦交換等)

筆者がおすすめするジャズベース

ここからは筆者がおすすめするジャズベースをご紹介させていただきます。
初心者の方でも手が届きやすい価格帯から少し頑張れば買えるかなくらいまで価格別のご紹介です。
あなたにぴったりなベースが見つかりますように。

LEGEND LJB-Z B

ご紹介1本目はこちら!リサイクルショップで見たことあるなんて方も多いのではないでしょうか?

「Aria」や「Aria Pro II」などのブランドを保有してる荒井貿易が展開しているエントリー向けのモデルとなります。バスウッドボディにメイプルローズのネックと、スペックはスタンダードなジャズベースタイプですが、カラーバリエーションが豊富なのも魅力です。

LJB-Z Bのスペック

  • ジャズベースタイプ(JB タイプ)
  • Body バスウッド
  • Neck メイプル・ボルトオン
  • Fingerboard  ローズウッド
  • Scale 34inch
  • Fret 21F
  • Pickups OJ-1 Single Coile ×2
  • Control Volume×2 Tone×1
  • Bridge VFB-1C
  • Hardware Chrome

参考価格
新品 18,000円前後
中古 10,000円前後

この価格帯だと間違いなくお勧めできるのがこのLegend。
他のメーカーと比較しても間違いなく弾きやすさ抜群です👍

Bacchus BJB-1-RSM/M

Bacchus(バッカス)は、日本の楽器メーカー「株式会社ディバイザー」が展開しているブランドで
エントリークラスからプロ御用達のハイエンドクラスまで様々なラインナップがあります。
中でもこちらのBJB-1-RSM/Mはエントリークラスでありながら、ローステッドメイプルの仕様を採用しており、ビンテージのようなネックの強度を保ちつつ高音域が非常にクリアで煌びやかなサウンドを奏でることができます。

BJB-1 RSM/Mのスペック

  • ジャズベースタイプ(JB タイプ)
  • Body Hardwood
  • Neck ローステッドメイプル・ボルトオン
  • Fingerboard  ローステッドメイプル
  • Scale 34inch
  • Fret 21F
  • Pickups Original J Single Coile ×2
  • Control Volume×2 Tone×1
  • Bridge Vintage Fixed Type
  • Hardware Chrome

参考価格
新品 28,000円前後
中古 20,000円前後

ネックの手触りが本当にサラサラで何時間弾いても手のひらの擦れる感じがありません。
見た目だけでもヴィンテージ感が味わえるおススメの1本です👍

ローステッドメイプルとは?

通常のメイプル材と同じ種類の木材ですが、加工方法と仕上がりの特性に違いがあります。
・通常のメイプル             
 ・加工 :無加工(自然乾燥・軽い処理)    
 ・見た目:明るい白~クリーム色      
 ・強度 :湿気、温度で変動しやすい
 ・音色 :明るいトーン
 ・手触り:スムーズだがやや粘りあり
 ・価格帯:比較的安価

・ローステッドメイプル
 ・加工 :高温処理で水分、油分除去
 ・見た目:キャラメル色~ダークブラウン
 ・強度 :非常に安定(反りにくい)
 ・音色 :少し枯れたトーン、よりヴィンテージライク
 ・手触り:ドライでサラサラ、早弾き向き
 ・価格帯:加工コストがある分やや高価

Aria Pro II STB-AE200

先程1本目にご紹介しました、荒井貿易株式会社が展開してるブランドでこちらのベースの最大の特徴はピックアップの配列がPJタイプ(ジャズベースとプレシジョンベースを合わせたもの)となっておりシングルコイル2基の組み合わせと比べてタイトでハイレスポンスなサウンドとなっております。
ボディートップ材にはフレイムメイプルという上位機種で見られるような美しい木目のものがこの価格帯に採用されており、またバック材にはアルダーが使用されていることにより他機種と比較して軽量のものとなっております。(個体差により若干の違いはあります)

STB-AE200のスペック

  • PJタイプ (プレシジョンベースとジャズベースタイプをまとめたもの)
  • Body フレイムメイプル、アルダー
  • Neck メイプル・ボルトオン
  • Fingerboard  ローズウッド
  • Scale 34inch
  • Fret 21F
  • Pickups Split Coil ×2, Single Coil×1
  • Control Volume×2 Tone×1
  • Bridge VFB-1C
  • Hardware Chrome

参考価格
新品 37,000円前後
中古 30,000円前後

安くとにかく見た目の美しさで選ぶのであればこれ一択👍カラーも他に数種類あります。
新品で購入するとAE-200専用のギグバッグも付属します

Laidback LJB-5-R-JJ

こちらは全国に展開している楽器店「島村楽器」のオリジナルブランドで、代表的なブランドは「BUSKER’S」や「HISTORY」がありますがこちらの「LaedBack」はエントリークラス~ミドルクラスの物となります。こちらの機種は見た目だけで言えばごく一般的なベースですが、ネック材にハードメイプル、指版にローレルウッド、ボディ材はアルダーと一風変わったものとなっています。
コチラのベース最大の特徴は、ノブの「TONE」のツマミを上に引っ張る(この動作をコイルタップと言います)とハムバッカーモード(ピックアップが2つのモード)となり迫力のある重低音が出せるようになっています。
2つのボリュームのブレンドとTONEの調整では何か物足りない方などにいかがでしょうか?

LJB-5-R-JJのスペック

  • ジャズベースタイプ(JBタイプ)
  • Body アルダー
  • Neck メイプル・ボルトオン
  • Fingerboard  ローレルウッド
  • Scale 34inch
  • Fret 21F
  • Pickups Single Coil×2
  • Control Volume×2 MasterTone×1(Push時シングルモード、Pull時ハムバッカーモード)
  • Bridge BA-1009 CR
  • Hardware Chrome

参考価格
新品 45,000円前後
中古 40,000円前後

名前だけ言うとhistoryの方が良いんじゃない?なんて言われるかもですがそんなことありません。
弾いた時の感触が滑らかで、何といってもネック裏の木目がこの価格でとても綺麗なものが使用されていました。(個体差あり)

コイルタップとは?

ほとんどの機種の場合「TONE」のツマミに引っ張るタイプ(Pull)か押すタイプ(Push)が付いています
(独立したミニスイッチで切り替えられる機種もあります)
ここでは代表的な例をご紹介します。

ハムバッカータイプに付いてる場合

ハムバッカーピックアップに搭載されてる場合はほとんどがそのピックアップの片側のコイルのみを使う形となります。片側のコイルのみにすることでよりクリアでシャープな音に変化します。
デメリットはノイズの耐性が落ちるので歪ませたときにノイズがより乗りやすくなります。

シングルタイプに付いてる場合(LJB-5-R-JJはこのタイプ)

シングルタイプに搭載されてる場合は2つあるピックアップが直列になることでハムバッカータイプへと切り替わる形となります。(2つのピックアップが1つとなる)こうなることによってより「押し出し感」のあるサウンドとなりアンサンブルの中で土台を支える安定感を生み出すことができます。歪みとの相性も抜群です。

SQUIER Classic Vibe `70s JASS BASS

Squier(スクワイヤー)はFender直系のサブブランドとして展開しているブランドで、特にコストパフォーマンスの高い楽器を多くリリースしています。こちらの「Classic Vibe」シリーズはSquierの中でも最も評価の高いヴィンテージ系ラインで「見た目・音・演奏性」のバランスが取れた非常に良いシリーズです。

Classic Vibe `70s JASS BASSのスペック

  • ジャズベースタイプ(JBタイプ)
  • Body ソフトメイプル
  • Neck メイプル・ボルトオン
  • Fingerboard  メイプル
  • Scale 34inch
  • Fret 20F
  • Pickups Fender Designed Alnico Single Coil×2
  • Control Volume×2 MasterTone×1
  • Bridge Vintage Type
  • Hardware Chrome

参考価格
新品 55,000円前後
中古 45,000円前後

Fenderのミドルクラスにも匹敵するんじゃないかというくらいに作りがとてもよく、ピックアップもフェンダーデザインのハイレスポンスタイプでとてもおススメの一本です👍

さいごに

今回は初心者におススメの1~5万円台のベースをご紹介させていただきましたが、自分に合いそうなベースは見つかったでしょうか?こちらに掲載させていただいた機種は数ある中のごく一部で世の中にはまだまだブランドが存在します。もし見つからなかった場合でもこちらの記事にてご紹介した木材やパーツ類の説明をご参考にご自身でお探しいただければ幸いです。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました